短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

リアル知人で短歌歴の長い、ふじ子さんから、心に残った短歌についてメール頂きました(2)

リアルが忙しすぎて、この公開ファンレターblogを更新出来なかったので、ふじ子さんからも少し心配して頂いてしまいました。 というわけで、久しぶりのふじ子さんからのお手紙です。 ふじ子さんは「若い人も短歌するのね」みたいな感じで、温かく見て下さる…

RE 豆苗に押し上げられるこの空の 星をひとくち頂いてから

tanka.sblo.jp 来ました、生活系短歌。ぼんさん、家事強いからなあ。 僕らは星に手が届かないことを、残念ながら大人になって知ってしまっていますよね。ぼんさんはもちろん常識人です。ただ、創作するにあたって、そうした常識を横に置いて自由に動ける方で…

RE それはある周波数に共鳴し 彼女の首を黒く雪崩れる

tanka.sblo.jp ふむ。ぼんさんの好みと _φ(・_・ こんにちは。今日は長~い黒髪の短歌です。女優さんで言うと、北乃きいさん、土屋太鳳さんなど、とても綺麗な髪をしていますね。個人的な好みを言ってしまいましたが(;´Д`) お化粧のイメージが、なんとなくク…

RE 広い背がすこし似ていて追い越せず囚われたままうしろを歩く

広い背がすこし似ていて追い越せず囚われたままうしろを歩く #tanka #jtanka — こはぎうたbot (@kohagi_bot) 2018年6月28日 なんでしょう、この反則的に可愛い作品は。 写真を探す時に、色んな背中がありすぎて困ったのは内緒です。 主体にとって、憧れの人…

RE 送迎を断ってから降るなんてそれがお前のやり方か、雨

ストックが100首になったのでいつものごとくまとめました。イェーイなめたけなめたけ。#tanka #jtanka #短歌 pic.twitter.com/3gkgMH86XE — 岩倉曰 (@wakuwakuiwaku) 2018年6月27日 岩倉さんがまとめたら、いそいそ読みに行くしかないですよね。不可抗力。 3…

RE いつも居るシンクの菌は短命で すごい家族で僕を迎える

tanka.sblo.jp ヤツらはちょっと見ない間に、数世代交代してそうですよね。 清潔してるつもりでも、こういう器具で検査すると、いろいろいるんだろうなあ。 見えないって幸せなことですねっ。 今回の作品の面白いのは、菌にしてみたら、ぼんさんは天敵のはず…

RE ガラス窓一枚が割く目の前の 水槽を出る一匹の虫

tanka.sblo.jp 深い。 作品が何を語ろうとしているのか、読み解くの難解かもしれませんね。 眼の前の水槽は何かをガラス窓一枚で割いている。 そこを出ていく一匹の虫は何か。 小さな水槽の中に虫がいて、魚に食べられそうになりつつ、やっと這い出してきた…

RE 人ごみとうんちのビルとデパートの 隅々に陽の行きわたる街

tanka.sblo.jp アレが燦然と輝いてしまったのですね。 東京の印象というと「便利」「人いっぱい」「だいたい何でもある」みたいな感じで、利用者目線なんですよね。対して、幼いぼんさんは街に行き渡る陽の光が心に残った。表現以前の、感受性の部分でこの視…

RE 金欠の月は自宅に引きこもり 1007円のHuluを観る

tanka.sblo.jp なるほど。Hulu入れれば、最強ですよね。(多くを語らない) 居心地の良い空間作るセンスのあるぼんさんの彼女は幸せですね。今度、何をご覧になられたのか聞いてみようかな。「面白いんだよ」って言われても、私は動画コンテンツはほぼ見ない…

RE クッキーの割れた私を掻き集め わずかとなった身を積みなおす

tanka.sblo.jp 傷を負って、再起する作品ですけれど、考えてみると成長ってこの繰り返しかもしれないですね。 合理的に考えれば、いかに短い時間で自分を立て直せるかが大事ですけれど、でも、ダウンしてる時間が無駄かというとそうでもないんですよね。自分…

RE 体感が塑性加工を施した この瞬間は手が触れている

tanka.sblo.jp 塑性加工って初めて知ったかも。 みずみずしい感性だと思いました。 大事な人と手をつなぐまでもなく、同じ街を歩くだけで楽しい時ってあるなあと思い出します。あの高揚感やドキドキはなんなのでしょうか。 主体は、おそらく彼女と手が触れた…

RE つま先の尖った靴を履いてゆく 蹴っ飛ばしたいやつが居るので

つま先の尖った靴を履いてゆく 蹴っ飛ばしたいやつが居るので『 キック 』 夏山栞 #うたの日 #tanka https://t.co/32hqZnfiw7お題「キック」で薔薇を頂きました。ありがとうございました! — 夏山栞 (@72yama_tanka) 2018年6月25日 痛そう……。 まず、「蹴っ…

RE 日は独り地球に触れる鋭角の 陰にたまごを産みつけてゆく

tanka.sblo.jp 太陽の卵。フルーツとかデザートにありそうですよね。 ぼんさんが何を「たまご」と表現されたかは、氏のblogをご覧下さい。 不思議ですよね。実際の太陽の大きさを考えたら、そもそも地球が卵サイズのはずだけど、僕らの感覚で感じられる太陽…

RE トイレ用マット、カバーにシートまで 整えたならGBA(´∇`)~

tanka.sblo.jp 画竜点睛の逆といいますか。 ぼんさんは、居心地の良い空間を作るのが上手いんですよね。そういうセンス、どこで磨かれたのだろう。衣服のお洒落で、わざと着崩したりしますよね。 今回のぼんさんの作品だと、お気に入りのマット・カバー・シ…

リアル知人で短歌歴の長い、ふじ子さんから、心に残った短歌についてメール頂きました。

経緯 僕の貧弱な語彙で、どう説明したらいいのか迷って、短歌を先生について長年学ばれていらした老婦人がいて……という説明から、「短歌老婦人」って名詞ができました。 ご本人にお伝えしたら、「老」はやめてよとのこと。 大変失礼いたしました。 そこで、…

RE 文字でしか優しい言葉を操れないのならば二度と会わないでいよう

文字でしか優しい言葉を操れないのならば二度と会わないでいよう #tanka #短歌 — アーモンド (@writeswitch) 2018年6月20日 傷つけてしまった痛みの歌かなと受け止めました。 逆で、文字でやりとりしてる時は良かったけど、会って話したらなんか違うというこ…

RE ガラケーの頃はメールをすぐ返し 着信が来る度に高鳴り

tanka.sblo.jp キャリアごとにモデルがあって、好きな機種が欲しくてキャリア変えた思い出はあります。スマホに変えてから、それ以前はどうだったか、わりと思い出せません。 たしか、mixiがガラケーで使いやすくて感動した記憶はあります。 こんにちは。今…

RE 嫌いだし死んだら良いと思ってるあいつを君が好きというから

嫌いだし死んだら良いと思ってるあいつを君が好きというから — 清水ここに (@shimizu_kokoni) 2018年6月19日 この作品、とてもかわいくないですか? 程度問題なのですけど、焼き餅焼いてくれるパートナーとか、若干束縛入る人の方が人間らしくていいかなと思…

RE うなされて瞼の黒に写される シダ植物の拡大写真

tanka.sblo.jp 「また夢をみたのかい。言わなくても分かるよ、悪夢なんだろ」 と、部屋にいないはずの犬が、夢の中で語りかけてきそうです。 村上春樹作品にそんなの無かったでしたっけ(うろおぼえ)。 シダ植物もじっくり見ると、けっこう怖いというか、同…

RE 線香花火色のメッシュを入れた髪来年はもう学生じゃない

線香花火色のメッシュを入れた髪来年はもう学生じゃない『 線香花火色 』 岩倉曰 #うたの日 #tanka https://t.co/rL0JPUS6cSありがとうございました。 — 岩倉曰 (@wakuwakuiwaku) 2018年6月16日 そういえば、髪を染めたことのない人生でした。 お化粧や髪の…

RE 私の眉間を炙るブランドの 先を滴る蜂の脳髄

tanka.sblo.jp 痛い。 蜂に刺されたなら手当の方法もありますけど、イメージとしての内なる蜂なわけですよね。焼きごてというのでしょうか、真っ赤に熱せられてジュッてやるあれがせまってきてて、その向かう先ではイメージとしての蜂が脳髄にいる。 前門の…

RE 優しさや愛や慈しみがほしい レプリカだって構わないから

優しさや愛や慈しみがほしい レプリカだって構わないから#tanka #jtanka — 根本博基の短歌 (@c6iOEExLqVzWBYc) 2018年6月15日 「嘘でいいから」ではないですけど、レプリカ(複製品)でもいいから、というのは孤独の中の願いかもしれないし、「君」なら、レ…

RE 今おれが切ない理由の正体を知らないままで隣にいてよ

今おれが切ない理由の正体を知らないままで隣にいてよ『 理 』 街田青々 #うたの日 #tanka https://t.co/sgW3t3TEwz理由は(わけ)って読んでくださいね。ミスってたので上げ直し(´ー`) 選評ありがとうございました◎ — あーばんぶるーす (@bluesuqreme) 2018…

RE 泡になることは承知でもう一度きみに出会って恋に落ちたい

泡になることは承知でもう一度きみに出会って恋に落ちたい#tanka #短歌 — ちーばり (@re10ga) 2018年6月14日 ハッシュタグ見てて、わあって思って、慌ててフォローしました。 めちゃめちゃロマンチックだと思いませんか? 死ぬほど好きとか、 死んでもいいと…

RE 庭先の蜜をたずねる蜂はふと 木に同化する私に「君も?」

tanka.sblo.jp 蜂に刺されたことありますか? 僕は無いです。 幼い頃、近所の子が遊びに来ていて、その子の靴の中に、たしか蜜蜂ではなく熊ん蜂だったと思うのですが(刺しても蜂は生きてたはずなので)、潜んでいて刺されて大騒ぎになったことは覚えています…

RE あの人もあの人もあの人も物語を待っているだけのひと

あの人もあの人もあの人も物語を待っているだけのひと #tanka #jtanka #短歌 — 黒木うめ(bot) (@kurokiume_bot) 2018年6月15日 ドキッとしませんか? 私はドキッとして、この作品の前で立ち止まりました。 「なんか面白いことない」 「ない」 「ないよねー…

RE とうめいなビニール傘がさしてある かたてをのばす紫陽花のはな

tanka.sblo.jp 紫陽花、綺麗ですね。今の季節だと、一番身近な花は紫陽花かもしれないです。僕のスマホの写真も紫陽花に埋め尽くされています。 ぼんさんの着想をblogで拝読しているので、ビニール傘が立てかけてあって、そこに片手を伸ばすのかなと受け止め…

RE しあわせをビー玉にして手にのせて一人の部屋の水面に死ぬ

tanka.sblo.jp I seal in these marblesMy greatest happiness.I free them in my room,Die at its surface. 「一人の部屋の水面」をどうイメージするか。こういう時に、同じ題材で英語ポエムを作り続けて下さってるから、ありがたいです。 例えば「一人の部…

RE 食べるとき名前呼ぶとき探すとき怒るとき泣くとき愛してる

tanka.sblo.jp 108回目の更新で、久しぶりの恋の歌。 もしかしてぼんさん、煩悩とかけてますか? 除夜の鐘的な。 I search for a hintOf your little smile,When you frown or cry,Love, all the while. 短歌の翻訳ではなくて、同じ題材から作られた英語ポエ…

RE 生え揃う乳歯のような 美しい背中を隠したあなたを思う

生え揃う乳歯のような 美しい背中を隠したあなたを思う #tanka #短歌 — さみしくてしぬ病気 (@108g) 2018年6月13日 「生え揃う乳歯のような 」という表現が素晴らしいと思いました。 つややかで、生命力に満ちている状態ですよね。「生え揃う」だから、例え…