RE 優しさや愛や慈しみがほしい レプリカだって構わないから
優しさや愛や慈しみがほしい レプリカだって構わないから#tanka #jtanka
— 根本博基の短歌 (@c6iOEExLqVzWBYc) 2018年6月15日
「嘘でいいから」ではないですけど、レプリカ(複製品)でもいいから、というのは孤独の中の願いかもしれないし、「君」なら、レプリカだっていいよってことかもしれないですよね。
上の句でストレートに願いを書かれて、それを下の句の「レプリカだって構わないから」という形で受けている。贅沢言わない、心からのそれらを求めない、でもせめてという願いですよね。
これ、特定の君がいなくて、孤独の中で歌われたのかもしれない。
「君」はいるけど、大事にしてくれてるけれど、愛情表現が不器用なのかもしれない。不器用なわけではなくて、二人のそれぞれの文化や生き方が違いすぎるのかもしれない。
そして……。
僕は猫バカなので、猫に対しての歌としてもイメージしてみました。猫にしてみれば、「レプリカってなあに?」って感じでしょうけど、「懇願されても、ボクのしたいようにします」って、だが断るされそうです。猫には猫の優しさや愛や慈しみの出し方があるから。
こんな風に、様々なイメージを喚起してくれる点に、とても惹かれるのです。
返歌
優しさや愛や慈しみが欲しい ブリキの胸にあればいいのに
レプリカで構わないですあなたなら 本物までのつなぎでいいよ
行動で示してるでしょ鈍い人 本物だって、お気づきなさい