RE しあわせをビー玉にして手にのせて一人の部屋の水面に死ぬ
I seal in these marbles
My greatest happiness.
I free them in my room,
Die at its surface.
「一人の部屋の水面」をどうイメージするか。こういう時に、同じ題材で英語ポエムを作り続けて下さってるから、ありがたいです。
例えば「一人の部屋」なら、孤独なのかな、何らかの寂しさがあるのかなとイメージしそうになります。でも、上の句との関係で考えると、そうでもなさそうですよね。
居心地の良い安心できる場所としてのお部屋なのかなと受け止めました。
満ち足りていて、大切なことを丸ごと手のひらサイズにすることができた。
そして、これは私の感じ方の問題なのですけど、スマホのOSじゃない方の、昔からあるアンドロイドのイメージで、すっと電源が落ちてもう動けなくなってしまう。
ぼんさんは、この作品では心の動きを直接的には歌っていなくて、ただ事柄や情景を淡々と歌われていますよね。もしかしたら、そんな作者さんの感情の抑制の高さから、僕は「電源」を連想したのかもしれないですね。
ただ、いつかくるもの。そこにあるもの。そんな風に描かれた点に、魅力を感じました。
返歌
しあわせをビー玉にして散らばして小さな空がまたたいている
満ち足りたこんな素敵な一日を凍りつかせて永遠にせよ
彼が寝る静かな部屋の水面(みなも)には光の消えたビー玉が浮く