短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE いざというときにわたしが寄りかかるために心に壁を作った

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壁は普通は、「誰か」から「私」を守るためのものですよね。

この作品、岩倉さんの作品でなければ、ユニークなアイデアだなあと思って素直に読みます。

 

でも、僕が作品を拝見してる範囲では、岩倉さんは心にロックが流れてるというかパンクが流れてるというか、繊細かつ「強い」方なのです。

 

そこを考えて作品に戻ると、主体がよりかかれるほどの「壁」って、「いざというとき」が来たとして、それは本当に主体のためだけに使われるでしょうか。

 

自分には、誰かを受け止める時に、心の中の壁を使ってでも踏みとどまるよという覚悟に見えるのです。そう受け止めると、私には岩倉さんワールドの作品に見えるのです。

 

「わたしが寄りかかる」といっても、いろんな状況があって、想像の余地を読み手に与えてくれる豊かな作品だなあと思うことでした。