短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 仲直りしようと言えずハチミツを多めに入れたクッキーを焼く / かわいくてやさしい私は愛されて 彼は私を見て見ていない

共感します。

クッキー焼くという行動・選択肢があるだけ羨ましいかもしれない。

 

喧嘩するのは簡単なんですけど、仲直りできる関係性より強い喧嘩をしちゃうと、修復するの大変ですよね。鍵のかかった箱を開けたいのに、鍵は箱の中にある! みたいな感じ。かといって、喧嘩しないで過ごせば、仲直りできる関係性に育つわけでもなくて。

 

正解なくて「どうしろと?」って問題が、太古から今日まで繰り返されてきたわけですし、「言えなさ」を察する力とか、色々大事なんですけど、そこを「ハチミツ多めのクッキー」で切り取ったのが、オシャレだと思います。 

 

……ハチミツ多めのクッキーと気づけ無い舌の持ち主で、仲直りのサインと察することが出来ない相手だと、主体の頑張りが空振りになってしまうから、届くといいなあと応援したくなる、作品です。

 

こちらは、「温度」がスッと下がる作品かもしれないですね。

「この人は私に何かを投影してる」のかもしれない。

「いや、そこは事実だけど、見て欲しい・受け入れて欲しいのはそこじゃない(優先順位の不一致)」かもしれない。

 

なんだろう。

「コミュニケーション大事にしようって言ったよね」

「話し合って来たじゃないか」

 

とか、色んなすれ違いってあると思うのですけど、ズレが生じます。お互いに分かる言葉を探せる二人なら、だいたい乗り越えられるのですけど、気力体力に限界あるから、ズレに気づく感受性の高い側が先に消耗しちゃうんですよね……。 

 

距離感・関係性が近いから生じる悩みではあると思うのです。

どうでもいい人なら、なんのこともなく流せるけど、大事な人だからこそ「ズレ」を見過ごせないことってありませんか?