短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 外に出たい訳じゃないんだそうじゃない …

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大人になると寂しくなくなると思っていました。

幼稚園児や小学生と比べて、あるいは20代で何者かになろうとがむしゃらだった時期と比べて、出来ることは増えたかもしれないです。

例えば、何がどう寂しいのか自分の内側を見て、言葉にして理解する精度は上がりました。それだけです。

 

祐さんの2つの作品を拝読して、そんなことを思いました。

別に居場所が無いわけじゃないのに、なんかここにいたくない日もある少年でした。

今もそんな日があって、我ながら呆れています。

 

もう一つは、大切な方が優しいけど少しズレてるのかなとほっこりしました。

言わせるなよ察してよって文化で育っていないので、今でも時々、友人に「全部言わせるな」って苦笑されたりします。私は照れて言えないタイプではないので、伝えないように自重することはあります。でも主体はもしかしたら、「ちがうんだけどなあ」と、もどかしさを抱きつつ、でもきっと穏やかな空気があるはずで、言葉にすることで空気が変わるのもなあと言えないのかもしれませんよね。

 

2つの作品は「今」かもしれないし、同じ主体の心の成長の過程を切り取ったかもしれないですよね。様々な受け止めのできる、魅力的な作品だと感じました。