短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 明らかなレトルトカレーをレトルトと言わない方の幸せを取る

 

これ、色んな鑑賞ができますよね。

単純に、お料理苦手で、バレないと思った付き合いたてのパートナーかもしれない。

お料理苦手で、近所のスーパーやコンビニで買ってきてもてなすのも無理で、「レトルトカレーでごめん。でも、お腹すいてるんでしょ?」みたいな状況かもしれない。

 

恋愛関係以外も人間関係はあります。例えば、相手がお年寄りなら、「出来たことができなくなった」のかもしれない。「あれ? レトルト使ってました?」みたいなことも起きる。ここはむしろ、レトルトの話題を広げても幸せかもしれない。

 

そして、「レトルトカレー作れるくらい成長・回復したね」って状況。どちらも喜びだけど、「回復」に関しては、何らかの事情で、出来たことが失われて、「温めるだけ」がどうしても出来ないことを乗り越えたはず。

このパターンだと、「出来た」ことの喜びにフォーカスするから、明らかなレトルトか否かは横に置けてしまえるかもしれないですね。

 

恋愛関係に戻ると、「なんかない?」「変な時間におなかすいちゃった」って言える関係性と、「レトルトカレーしかない」って出せる関係性って、遠慮しすぎないほどよい距離感のような気がするのでした。

 

大丈夫、レトルトでも愛情は減らない。