短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE ベランダのサンダル劣化していって雨にも風にも日々にも負ける

実家でも、家事は手伝っていましたが、それでもやってもらうこと多いですよね。一人暮らしを始めて、ベランダのサンダルもそうですが、角ハンガーのピンチが劣化して砕けることに驚きました。

だから、この作品は、共感しかありません。

「雨にも風にも日々にも負ける」のはサンダルのはずないですよね。

ベランダで劣化していくサンダルの中に、主体が自分を投影したのかなと思いました。

サンダルなら、定期的に新しく買い換えれば済みますが、定期的に新しい自分を買い換えるわけにはいかないんですよね。

あるあると共感して失礼じゃないかと思いつつも、そういう気持ちってありますよねと、うなずきながら鑑賞しました。

 

返歌

ベランダのサンダル劣化していった風雨が履いて立ち去っていく

 

パンクして直せないまま錆びていく共に走れた日々もあったね

 

「バケツでしょ底抜けたなら捨てなさい」匠の技で花を抱いてる

 

日常が無為に思える日があるのこれでいいのとサンダルが問う