短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 並び立つ建造物の続く地へ 赤紫を流し込む夕

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「流し込む夕」と表現すると、通りがあって、建物も人も夕日に染められていく、とはせず、まるで夕日が「赤紫の液体」になったかのように感じられて、新鮮です。

夕日も、「いや、光線だし、ここでは夕日かもしれないけど、24時間365日働いてる私は、別の場所ではこれから朝日だし」なんて苦笑しつつ、「そんな風に人間は感じるのだなあ」と沈んで行くかもしれませんね。

そもそも太陽は照らしている意識無いはずなのに、僕らの受け止め方は面白いですよね。

 

返歌

逆光でこの瞬間は黒猫になっていること君は知らない

 

並び立つ建造物の長い影道を渡ってあなたに届く

 

日が沈む建造物はそれぞれの自分の色を取り戻してる