短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 爪先で歩く 呼吸を止めながら 朝日と寝顔を壊したくない

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幸せとは何か、5秒くらい考えてしまいました。

この作品の主体は「寝かせておいてあげよう」とか「なかなか寝顔見ることが少ない人だからもう少し見ていたいな」みたいなこともあると思うけど、「壊したくない」のは寝顔だけじゃないですよね。

泊まるか共に暮らすくらい距離が近い誰かがいて、その方のために配慮する(呼吸を止めるなど、自分の気配を消してあげている)ことが苦にならないし、むしろもっと何かしてあげたいと思ってるかもしれない。

一言も「愛してる」と書いていませんけど、「愛おしい日常」や「主体達の永遠」を壊したくないと願われているように、私には感じられるのでした。