RE 星空はまぶたの裏にならあって君もまぶたの裏にならいる
星空はまぶたの裏にならあって君もまぶたの裏にならいる
— 清水ここに (@shimizu_kokoni) 2018年5月28日
とても綺麗だと感じました。
恋愛小説とかミステリなどのエピグラフにあっても不思議がないかなって思います。
「裏にならあって」「裏にならいる」とされたことで、声に出して読んで、音の響きがとても綺麗ですよね。
星空がまぶたの裏、わかる。そこから、「君」へ繋げたことが鮮やかです。
どんな状況なのでしょう。ここは昼間で星は見えないけど、まぶたの裏にならあるよ、かもしれない。あるいは、目を悪くされた方が、今は見えないけど、まぶたの裏にあるよってことかもしれない。
君に関しては、もうどこにもいないけど、まだここにいるんだ、ということもあるでしょう。あるいは、海外出張とか遠距離恋愛とかで、写真も動画通話などもあるけど、でも、まぶたの裏にいるよかもしれない。
どちらでもなくて、まだ見ぬ「君」はここにいるよって意味で受け取っても、素敵だと思いました。
色んな受け止め方をさせてくれるから、その数だけ、作品を鑑賞された方が「ここに私がいる」って受け止めること、ああ、本当にそうだねと深く共感できる作品ですね。
返歌
夕顔はまぶたの裏になら咲ける 今はまぶたの裏にもいない
星空はまぶたの裏にならあって井戸の底には瞳が落ちて
今はもう写真も何も無いけれどこの手の中に温度はあって