短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 雷が暴れはじめた雲の下干しっぱなしの布団が湿る

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空模様が鏡のように感じられる、不思議なざわざわ感を覚えました。

干しっぱなしの布団が濡れた。

引きっぱなしの布団が湿る。

上記のどちらかなら、詩歌というか、なんらかの事実の描写になると思う。

 

布団を干してきてしまった、失敗したな。せっかく干したのに、もう湿気を布団が吸ってしまう。

 

そういう状況だろうと思うのです。

もしかしたら、その日に限って天気予報を確認できなかった忙しい朝かもしれない。だとしたら、何かある時に重なることもイメージできます。

 

あるいは達観もあるかもしれない。もうどうにもならない。すぐ戻れない。

いっそ湿気吸い込め、とは主体は読んでいません。

いないけど、通り雨とか、洗濯物や布団を気にしつつまだ帰れない状況の息苦しさとか、もろもろイメージすると、「うん、濡れても死なない」みたいな斜め上の方向の達観があるなあと思うことでした。

 

この時期の湿度は居場所がない子ですけれど、「インフルの季節は、加湿器まで用意してたじゃない」としょんぼりしてるかもしれないですね。日本の四季は湿気にもキビシイのです。