短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE カーテンに刺繍の花は咲いている 蕾の頃を知ることはなく

tanka.sblo.jp

 

「刺繍の花」「蕾の頃を知ることはなく」にしびれました。

作られたもの、例えば造花とかもそうですけれど、これらは最初から完成していて、あとは物として壊れるまで、時間をかけて朽ちていきますよね。

そんな、仮初の永遠を与えられたものの切なさを感じます。

 

返歌

カーテンの刺繍の花が床に咲く影絵の中で静かに揺れる

 

永遠に届きはしない時間でも親から子へと受け継いだ花