短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE どの星も球体だって気づいたら割れなくなってしまう鶏卵

卵を「鶏卵」とすることで、少しだけ距離が出来ますね。

ほんの少しだけど、いつもよりよそよそしい卵は、そのほんの少し離れた距離は、星の側へ近づいているのかなって感じました。

 

星が球体であることと、鶏卵を割れなくなることをリンクさせた視点、ユニークです。こんな視点、持ったことありませんでした。評に書かれている通りですね。

星は夜空の星だけでなく、恒星だけでなく惑星も含み、惑星として地球も含み、鶏卵を惑星に見立てて、「もしこの表面に、世界があるのなら」というイメージをしたとしたら、僕も鶏卵割りにくくなると思います。

作者さんは、この自由な飛躍、の中で、何を感じられたのでしょう。

 

それで、評の部分も拝読して、私はTwitterの文字でしか桜田さんを知らないから、「子どもらしい純粋さ」とは感じないのです。綺麗なイメージの作品だなって思うだけ。

付け加えるなら、優しいまなざしの作者さんなのだろうなと。

仮に壮年や年配の方がこう歌われても、私は同じ感想を抱くでしょう。

じつは、「優しいまなざし」は「子どもらしい純粋さ」と重なる部分がありますよね。大人になっても、童心を失わない方はいるから。とくに、表現者なら、なおのこと。

 

返歌

どの星も球体だって気付いてた? それでも割った? 人がいたのに?

 

鶏卵を空に放ってみたならば星が抱きしめ銀河に溶ける

 

くさっちゃう! どうしようかな 鶏卵が四角くなってアピールしてる