短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE もう時は戻せないのにあの夏にあけたピアスの穴がとじない

 

人との別れも、人生の季節を振り返ることも、あるいは出来事を思うことも、全部含める、大きな作品だと感じました。

ピアスの穴は勢いや心の熱量がないと、なかなか開けられないように思うのです。とじないのは、心の穴もあるかもしれませんよね。

そんなもろもろが、「もう時は戻せないのに」で束ねられている。

分かっている、理解している、でも、心がついてこない。納得の手応えがない、決着しないことってあるなあ、この気持ちが「あの夏」へ繋がるのかもしれないなあと、思わされるのでした。