短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 海馬よりすべての君を切断しアイスキューブに閉じこめている

「あ、そうか」って声が出ました。

 

私は、『「君の海馬」から「君」を切断してアイスキューブに閉じ込めている』 ことをイメージしました。愛情とか強い執着のイメージですよね。

 

でも、日本語として素直に受け取るなら、「私の記憶を司る海馬から君を切断してアイスキューブ閉じ込める(≒忘れる努力してるよ)」ってことで、執着を断ち切りたい作品になります。

 

無理のある視点ですけど、第三者、主体と君の恋愛(あるいは片思い)を知っていた第三者の海馬から……という読みだと、「なかったことにして、みんな忘れて!」って感情を出せます。

 

僕らが誰かを大切に思ったり、気持ちを切り替えようとする時の感情は一つではないから、こうして複数の読み方・立体的な読み方が出来るって、素敵だと惹かれました。