短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 本当に平等な世だと思います?」洗濯ばさみに尋ねられる午後

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恋愛が進展して対等は成立しても、平等ってなんだろうって考えてしまいます。機会の平等・結果の平等、色々。

「洗濯ばさみ」は平等じゃないことを理解してるから問うているんですよね。「選択」して挟む役割ですし。機械的に洗ったものを挟むだけではないです。

洗って貰えずに廃棄される衣類もありますよね。

 

洗濯ばさみは黙々と役割に徹してきたのでしょう。

でも、主体に対して、「ねえ」と話しかけずにはいられなかった。

もしかしたら、問いかけても主体には聞こえないかもしれない。それでも言わずにはいられなかった。それほどの葛藤や矛盾があったのでしょう。

 

違う読み方もできます。

洗濯ばさみに助けてもらいながら、午後にお洗濯物を片付けているのは平和な時間ですよね。平和だからこそ、安心できるからこそ、「いつか言おうと思ってたけど」と話せる場が生まれることもあります。

 

 

洗濯ばさみの問いの裏・真意・主訴はいったいなんだったのでしょう。

「頑張りすぎる君が心配だよ」なのか。

「君が見落としていることにヒントを与えたい」なのか。

 

平等はわかんないけど、対等は目指したい、それじゃ答えにならないだろうか。

まずは、そうお返事したくなる一種でした。