RE やわらかな緋色の花が咲く道の 晴れ間をたどる傘をとどけに
童話みというか、ピュアな優しさを感じてほのぼのしました。
どうもこんばんは。
「梅雨の晴れ間」だから、買い物しておこうねとか、「晴れ間」って続かない不安定なものですよね。時間に縛られる。
ぼんさんワールドは、時間に縛られることを、ひょいと横に置いてしまえます。ミラクル。
上の句と下の句がセパレートになってる構成に加えて、「晴れ間をたどる」という言葉から、時間の因果を壊したように私には見えました。
ということは、美しい花を眺めながら、花咲く道をたどりながら、雨が降って濡れる君の「前」に届けに行くかもしれない。あるいは貸してくれた傘を、雨が降る未来の君に対して返しにいくかもしれない。
そんな風に眺めるから、1首の奥行きが何倍にも広がるのでした。