短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 窓辺には日向があるよどこにでも 君が寝そべるそこにぼくはいる

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tanka.sblo.jp

海外では「窓辺女子」とか流行ってるのでしょうか……。

窓辺でくつろぐ猫を探したはずが。

なにはともあれ、窓辺の「日向」を見つけて味わい尽くす才能は、猫が抜きん出ていますね。彼らはだいたい、一年を通して一番過ごしやすい場所を見つける天才ですので、「よいせ」って猫をどかして、猫のいる場所を奪うという遊びを子どもの頃、覚えました。「仕方ない」って大人の対応してくれる日と、「今日はやだ。さすがにヒドイ」と抗議に来る日があるんです。

そんな関係性ではなく、もっと大人の、猫が幸せにしている様子をおひさまみたいな眼差しで見守る作品ですね。「窓辺」と「日向」が無くても、それは冬の夜で、猫が「そろそろおコタ出しませんか?」みたいな顔してるときでも、「君」が寝そべる場所があって、「君」がいて、「ぼく(主体)」がいたら、そこは『日向』なんだろうなと思わされたのでした。