短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 呼んでみる焼ける頬に手を当てて そこにはない毛の塊を

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tanka.sblo.jp

ぼんさん、それはツンデレかもしれないし、照れ隠しかもしれないですね。

確かに歳を重ねると愛情表現しにくくなる面もあるけど、10代・20代の頃より自意識の檻と鎖から自由になったので、プラマイゼロな感じもありますよ。(個人の感想です)

 

「焼ける頬」は主体の頬のはずですけど、そこにはいない猫さんを強くイメージして、手のひらに猫さんの「頬」を焼けるくらい強く感じられた、という受け取りも出来なくはないかなあと思いました。

 

また、「そこにいる」から呼ぶわけですし、「いるはずなのにいない」から呼んで探すのですけど、「いないと分かってるけど、呼んでも届かないのも分かってるけど、でも呼ぶ」という心理も、たぶん僕らのご先祖が言葉を獲得したり、三十一文字のリズムが生まれる以前から、あった気持ちかもしれないなあと思うことでした。