RE 漕ぎだせば風を追うよに秋を捨て 路地を撃ち抜く自転車のヒト
ぼんさん短歌は、上の句と下の句が分離できるというか、それぞれ別の作品になってもおかしくないものがあります。今回は、つながっていますね。
その代わりでしょうか、2つのイメージが重なっています。
- 秋から冬への季節の変化
- 自転車を元気よく漕いでいく誰かの様子
重なった2つのイメージを、さらに主体が「撃ち抜く」と観察している構造ですよね。
「銀の弾丸」なんて言葉がありますが、まさか自転車漕いでる当人は、自分が弾丸みたいになっているとは思いもしないでしょうね。