RE 雨が降りまた止んだとき枝先に 生る実はいつか落ちるものかと
枝先に実った水滴は、空から降ってくる途中にこんな光景を目にしたかもしれないですね。
枝先の水滴(実)が美しくて、足を止めたからこそ生まれた作品なのでしょう。
でも、ぼんさんは、ご自身が足を止めて目に、心に、脳裏に焼き付けることはなさっても、「永遠」にはされないですよね。自然に流れていく時間を止めない。
もちろんこうして作品化することで、ぼんさんが「あ」と足を止めた何かが結果として永遠になったわけですけど、作品の中で、例えば「時間よ止まれ」的な表現はなさらない。
むしろ「落ちるものかと」ですから、「そろそろ落ちるのかな、落ちそうだな」と、少しハラハラしつつ観察しているような印象さえ抱きます。
ものごとをあるがままに見ることって私には難しいのですけど、ぼんさんはそこをフワッと軽やかにやってのけているように感じるのです。