短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 誰一人ほんとのことを知らなくて空のジョウロで水遣りをする

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 清水さんワールドですね。

とくに惹かれたのは「空のジョウロ」ってキーワードです。だって、きっと主体は涙も出ないくらいの寂しさ・虚しさ・孤独とかで満ち満ちていて、ジョウロを水で満たすまでもなく、涙を流すまでもなく、水遣りできちゃうと感じるから。

風の谷のナウシカ腐海ではありませんが、水遣りをしてもらう植物達は、そんな私達にとってネガティブとされる気持ちも受け止めて、もくもくと浄化してくれるのかもしれないですね。

 

誰一人知らないからこそ苦しい。

対して、「あなただけは理解しているのに!」という状況も辛い。

2つを比較することに意味はないですけど、主体の「空のジョウロ」が時には出番がなくなる日があるといいなあと思わされるのでした。

 

 涙とか悲しみとか孤独とか、一言も使わないのに、これだけ伝わるって達人です。