短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE また同じ空間に居る私と 彼女は二度をふたたびと読む

tanka.sblo.jp

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ぼんさんは、表現力豊かな人ですがTPOにあわせることができます。

つまり、男として普通に寡黙でいられる人です。集中して静けさをまとう彼は、友人の贔屓目を差し引いても男ぶりが上がります。

 

彼は極めて論理的思考力が高い人なので、「それは何か」ということを、かなり緻密に整理して脳内に格納されている印象があります。

僕はどちらかというと直感型というか、論理的思考力よりも感受性に振ってる人間なので、彼と話すと発見や気付きがあって楽しいです。

 

で。彼は無駄な言葉を使いません。

「また」同じ空間

「二度をふたたび」

どちらも、熟考して選んだ言葉でしょう。

 

主体は何らかの理由があって、一度別れた「彼女」と、同じ空間にいるのかなと受け止めました。そして、おそらく主体は「二度」を「にど」読むけど、彼女は「ふたたび」と読むのかもしれませんね。つまり、違いのある二人。そして、その違いを分かりあえなかったのかなと受け止めました。

なぜならば、「ふたたび、なになになではない」という言葉の使い方をしますから。

この歌は、ただ情景が描写されているだけなのですが、そこに時間という奥行きが感じられて、それは恋歌のようでもあって、好きです。

 

返歌

また同じ空間に居る私は 彼女の前で透明でいる

 

また同じ空間に居る私と 彼女は再度出会おうとして

 

図書館で君と並んで見た棚は 君の街にもあるものですか