RE なじんできた翼を背負う真っ白じゃないけど日曜手入れした羽根
のらねこ歌会フリーペーパー「ねこまんま」vol.3 に寄稿した作品です。
— さやこ (@tanka385) 2018年5月23日
お気に入りなのでnoteにも上げておきます。
天使のはしご|さやこ|note(ノート)https://t.co/jaQOsj2YMD
久しぶりにハッシュタグを少し見ることができました。
惹かれる作品があって、アカウントを拝見したら上記が固定Tweetになっていました。
二首引かせて頂きます。
下り坂がローラーすべり台ならばもっとあなたと生きられるのに
「ローラーすべり台」だと、距離を自分では調整できないですよね。前の人にぶつからないように、あらかじめ間隔をあけて滑る。あるいは一緒に滑るとか。
そうイメージすると、主体は、 気持ちはあるけど、距離をなかなか縮められなくてもどかしい状況かなあと思うんです。
まだ付き合ってない状態かもしれない
付き合ってはいるけど距離感が手探りの時期かもしれない
そして、関係が壊れる時かもしれない。
どの状況でも、イメージできるかなと思いました。「距離感」と「もどかしさ」から連想できる情景は、もっと多いですよね。「生きられるのに」が加わればなおのこと。
なじんできた翼を背負う真っ白じゃないけど日曜手入れした羽根
「仮面」ではない点がとても個性的だと思います。「なじんできた翼」は、どこかへ行くための翼、もしくは役割を果たすための何かかなと受け止めました。
純白だよ! 遠くまで飛べるよ! ではなくて、真っ白ではないけど、手入れはしたよって部分はすごくリアルです。大事にしてる靴みたいなイメージ。
ファンタジックなのですが、でも日常の香りがする。
とても素敵だと思います。
返歌
この足とこの手が届く距離ならば きっとあなたと生きられたのに
なじんできた翼を背負うのをやめる もっと遠くへたどり着くため
買い換えろそんな言葉は聴きません 一生モノの形見なんだよ