短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 紫陽花は季節の通る道で待つ アンティークの飾りを模して

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幾何学」までは言えたのだけど。

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そろそろ紫陽花の時期も終わる。そう思って暮らしていました。乾燥して、花びらが散っていく姿を見て、「今年もお疲れ様」って見ていました。

でも、「アンティークの飾り」という表現は無かった。

やられたと思いました。

 

「季節の通る道」も美しいですね。季節は「全て」に対して変化していくはずだけど、まるで季節が歩いていく道があるかのようで楽しいイメージです。

 

ただ、紫陽花にしてみたら「私たちの方が、そのアンティークの飾りより前から存在してたんだけどなあ」といった感想もあるかもしれないですね。

 

やけに短い梅雨明けに、思いがけない視点と出会いました。

 

返歌

紫陽花は季節の香る道を行くセピア色した花びらとなり

 

紫陽花は季節の通る道で待つ 散るのを耐えて 君を呼んでる

 

色あせて仕事を終えて消えていく 君に贈るよ紫陽花の花