RE 雲の引くかげにくるまる太陽の まとう地球は灰色となる
壮大な歌ですね。ギリシャ神話のアポロンは空を馬車で走りました。太陽をそうイメージした方たちも凄いけど、「くるまる」という表現もユニークですね。
この作品の面白い点は、上の句の段階では主体は地上で太陽を見上げていたはずです。雲と太陽の位置からして。
でも、下の句は宇宙に視点が出てますよね。
梅雨時で、重たい灰色の雲もあれば、明るいクリーム色の雲も見ることができます。
そんな日常の中から非日常へ、いつの間にか連れて行ってくれる点に魅力を感じます。
返歌
雲の引くかげに怯える太陽は地球を連れて銀河を渡る
雲も引く影の深さは太陽も温めること出来ないでいる
雲は行く影は焼付き残されて忘れ去られて何も言わない