RE 照明の消えた一室そこにあるはずの扉が夜へ出かける
I lie in a room
Abandoned by light.
My door goes out
For a walk in the night.
ぼんさんは毎回英語のポエムを添えて更新されますよね。彼は発音が奇麗だから、これ、彼に朗読してほしいなと思いました。バイリンガルって頭の中どうなってるのだろう。今度質問してみようかな。
さて、今回の作品ですが、幻想的でとても好きです。台風とか自然災害で扉が持ってかれるという状況では無いですよね。
灯りを消すと、かすかな光、それはカーテン越しにうっすら入る街灯の光だったりしますけれど、淡くてとても静かで、奇麗だと感じることがあります。
そんな状況で、「じゃ、ちょっと出てくる」って扉(おそらく玄関の扉)が、出かけてしまったら、「寝てられないじゃないか」ってなりませんか。ちょっと待ってくれと。
どうしても出かけるなら、私が留守番できる日にしてくれないかと。
扉は、「そんなの知らないですし」って、気ままに夜の散歩を楽しんでくるかもしれないですね。私がこの状況に置かれたら、そう感じます。
でも、主体は感情を揺らしていませんよね。戸惑いとか、あるいは「いってらっしゃい」でもいいのですが、何も言わず情景に語らせている。
この歌が、好きです。
返歌
照明の消えた一室そこにないはずの扉が居座っている
コンビニでおやつを買って公園で休憩してる扉の自由
誰しもが深く眠ったこの街は百鬼夜行に扉も混ざる