RE 強く愛したほうが負け しづしづと梅酒を仕込む五月雨の午後
強く愛したほうが負け しづしづと梅酒を仕込む五月雨の午後
— 夏山栞 (@72yama_tanka) 2018年6月7日
『 雨 』 夏山栞 #うたの日 #tanka https://t.co/V25fDcN3LZ
お題「雨」で通算150詠でした!ありがとうございました!
主体に何があったのでしょうか。
確かに「惚れた弱み」なら身に覚えがあります。通常は許せない・受け入れられないことでも、折れざるをえなくなる、幸福なんだけど苦しい状態ですよね。
腹たったから、パン作ることにする! 生地から練るからね! 台に叩きつけるからね!
みたいな方向ではなく、「しづしづと梅酒を仕込む五月雨の午後」こう、情景を描かれて、そのイメージをぽんと鑑賞する者に手渡してくれます。
結論は出ている。でも、気持はまだざわついている。もしかしたら諦めてはいる。そのことを、言うに言えない何かを、情景をイメージすることで、そういうのありますよねと思える。しかも、心地よい五月雨の音まで聞こえるような、静かなイメージの中で。
綺麗だと思いました。
返歌
弱みなら君が握っていますよね リードみたいに引っ張らないで
やや強く君より僕が惚れている しかもバレてる 何、その余裕?
パン生地を打って丸めて整形しバターを塗った あとはやくだけ