短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 君がいなくなってから、また鍋でラーメンを食べるようになりました

気持を直接描写せずに、お鍋に語らせていますよね。

「また鍋でラーメンを食べるようになりました」が好きです。

 

「ちゃんとして」って、言ってくれる彼女さんだったのかもしれません。

お料理上手で、「作るから、洗い物お願い」みたいな方だったのかもしれません。

あるいは、主体がお料理上手なんだけど、彼女が、つまり食べてくれる人がいなければ、自分の分だけ作るのは張り合いがない、こともありますよね。

 

どういう状況か分からないけど、交際していた期間は、鍋でラーメン食べることをやめさせてくれる・しなくて済むように助言してくれる、そんな存在だったのでしょう。

 

もう一つは、「君」がいてもいなくても、別れがあっても、その後も、僕らの日常は続いていきます。もう慣れたのか、まだ慣れないのかはわからないけれど、主体は主体のペースで日常を取り戻されているのでしょう。

 

そんなことを感じ取れて、しみじみ切なくて、でも悲しみに耽溺していなくて、好きだなあと感じました。

 

返歌

新しい二人の日々が別々に進んでいくが鍋は使えず

 

いいですか鍋というのは調理して器にもなる 何で怒るの?

 

鍋類も食器も全部君のだろ 持って行きなよ鍋使うから