短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE ミカちゃんはこころに龍を飼っている二頭のねぼけまなこの龍を

ミカちゃん。園児でも、大人でも、関係性によってそう呼ぶことはありますよね。

背中に背負っているのではなく、心に「飼っている」。しかも二頭も。

龍たちは、気合十分でいつでも吠えたり天を駆けて嵐を呼んだりできる状態ではなく、「ねぼけまなこ」なんです。

心の中に物騒なものがいる、でも、今すぐ噛み付くわけではなく、ぼんやり(ねぼけまなこ)している。なんだか、優しくて、ユーモアがあって、いいなあと思うのです。

 怒ると怖いんだからね! とかではなくて、「ミカちゃん、龍いるから、起こさないようにしようね」って受け止め方の方が、私は好きです。

ところで、ミカちゃんは、どこで龍を捕まえて来たのでしょう。

気がついたら内側にいて、飼うことにしたのかもしれません。

あるいは、例えば指輪物語みたいに、映画になりそうなくらいの大冒険の結果、龍達は、「わかりました、ミカちゃんの中に住みます」って従ったのかもしれないですね。

 

1つの作品の中に、まるで一冊の長編小説がつまっているかのような、奥行きが感じられるから、僕はこの作品がとても好きです。

 

返歌

コンビニでおつかいしてる龍がいた「内緒にしてね」頼まれました

 

ミカちゃんが寝坊した日は龍達が送る送るとうるさいのです

 

ミカちゃんは痴漢にあったことがない二匹の龍は強いですから