短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 新しい顔をくださいヒーローも泣きたい夜があるのですから

暑いですよね! 梅雨入り前なのに、もう入道雲の赤ちゃんみたいのが空にいるんですけど。幼い頃は、梅雨が来て夏が来ると思っていました。梅雨前線の上には「夏だぜ、本気だすぜ」ってお日様がいることを知りませんでした。知りたくありませんでした。帰ってくれないかな、梅雨も夏も。

「輪郭が夏」が心に残りました。コントラストがくっきりするから、夏の日差し(六月の日差し)って、冬や春とは街の見え方が変わりますね。

暑くなったね、なんだか眩しいね。

そんな風に通り過ぎてしまいそうなことを、「見慣れた街」の中から、作品にされたことが素敵だと感じました。

 

僕の顔をお食べよって、よく考えると衝撃的な設定のヒーローですね。顔を入れ替えても彼は彼のままだとしたら、「彼」はどこにあるのだろうと考えてしまいます。

それはさておき、「ヒーローも泣きたい夜があるのですから」は、例えば戦隊モノのヒーローの背中にチャックがあって中の人がいると気がつくより、もう少し大人になった時に理解できることですよね。

みんなのヒーローは、安心して泣ける場所があるのでしょうか。泣きたい夜があっても、耐えるしかないのでしょうか。

「新しい顔」に関しては、どのヒーローか限定しなければ、マスクかもしれないし、メイクかもしれないし、役割かもしれないですよね。それぞれ違ったイメージが広がり楽しいです。

そして、「泣きたい夜があるのですから」に関しては、「それにつけても金の欲しさよ」みたいに、汎用的に上の句にくっつけて使えそうだなと感じました。

例えば、「秋来ぬと目にはさやかに見えねども泣きたい夜があるのですから」こんな感じに。

ヒーローも泣きたい夜があると、最初に気がついたのはいつ頃ですか?

 

 

返歌

六月に脇差しを抜く太陽は夏に備えて本差しを研ぐ

 

腹痛で帰りましたよヒーローは彼の穴埋め頑張りましょう

 

ヒーローも泣きたい夜はありますか 泣いていいです 子らに内緒で