RE 初夏だったまだ半袖は早すぎてまだ恋人が君でなかった
初夏だったまだ半袖は早すぎてまだ恋人が君でなかった
— 多田なの (@ohta_nano) 2018年5月17日
『 初夏 』 多田なの #うたの日 #tanka https://t.co/YtjefJORk2
TLを拝見してて、僕にはこの作品が輝いて見えました。
「初夏」のお題で詠まれた作品ですけれど、まず「初夏だった」と「君でなかった」の意味も音の響きも心地が良いです。
そして、細かいですけど「まだ君が恋人でなかった」と「まだ恋人が君でなかった」は別の意味になりますよね。前者なら友達とか知り合いではあったかもしれない。でも、後者でその解釈はしにくいと思う。
初夏だから・初夏だけど、半袖は早すぎる日はありますよね。でも、それと、まだ恋人が君でなかったは因果関係無いはずです。
因果関係ではなくて、遠くを見つめるように、記憶を呼び起こしていくと、たしかにこういう繋がりで思い出すことあります。
イメージを切り取るだけでなく、心の中から記憶を呼び出すプロセス自体も歌に組み込まれたように、私には感じられます。
爽やかで、甘すぎなくて、切ないような、あるいは出会いを思い出して胸が温かくなるような、とても素敵な作品だと思います。
返歌
初夏だった同じコンビニ使ってたあの頃わたし君を知らない
初夏だった浴衣の着付け覚えてた何で冬まで出会わないわけ?
まだ別の誰かの恋をゆっくりと埋葬してた半袖を着て