RE 布団から片足分の愛しさとあのまぶしさがはみ出してる
連作「知ってた」
— 村上航 (@WataruDeerMura) 2018年5月11日
#tanka pic.twitter.com/dohMwPfPB3
3つの歌は、ユーモアだったり、相手との距離感のユニークさだったり、表現の魅力だったり、あるいは距離感・関係性や、解釈の余地など、どれもとても楽しく拝見しました。
例えば「布団から片足分の愛しさとあのまぶしさがはみ出してる」であれば、当然恋人を歌った優しい眼差しの歌だと読めますが、僕は猫が好きすぎるので、これ、猫が「ふとんあっつー」って片足出してる姿を連想しても、それはそれで愛おしいと思いました。解釈の余地というか、作品を起点に様々なイメージを呼び起こして下さる点に、私は惹かれました。
「スヌーピー好きなの知ってて着てるだろ そういうとこだぞ袖のやつ好き」は、スヌーピーを作者が好きなのか、あるいはスヌーピーを着て似合って可愛いことに自覚的であるのか、おそらく後者かなあと思うのですが、これも色んな読み方が出来ますよね。「そういうとこだぞ」と言いつつ「好き」につなげる流れが、そういう心の機微ありますよねと共感しました。
「沈むんだ 割とだるいし言っちゃえば元僕たちを壊してるけど」は、別れ、もしくは別れに繋がるような大喧嘩の虚しさやだるい感じを、私は受け取りました。
「沈む」「言っちゃえば」「元僕たち」という表現が、とても心に残ります。
Twitterをおそるおそる始めて、村上航 @WataruDeerMura さんの作品を知ることが出来て、こうして公開ファンレターを書かせて頂けるのですから、始めて良かったなあと思いました。
そして、短歌の世界に招いてくれた、友人への感謝も抱きました。
僕はこんな風に言葉を扱えないですけれど、焦らずに、明日も明後日も短歌が好きでいられて、どなたかの作品を拝見できたらいいなと、願っています。
返歌
「やだちょっと寝相悪いと言ったでしょちゃんと避けてよ踵落としも」
スヌーピー着てる私は可愛いしあなたが好きなことも知ってる
沈んでく元僕たちは壊れたね靴を履きなよ破片刺さるぞ