短歌読みます、うたあつめ。

拝見した短歌への、返歌や感想を書く、公開ファンレターです。

RE 花びらは地に降りるその少し前 光と風の上空を舞う

tanka.sblo.jp

 

花といえば桜、という方も多いかもしれませんね。園児の頃に育てたチューリップや、少年時代に見上げるほど大きく育ったヒマワリが、大人になるとあの頃のようには見えないのが少し寂しく感じられます。

ぼんさんの今回の作品は「光と風の上空を舞う」と表現された点が、優しい眼差しだと私は感じました。開花に向けて一年かけて準備して、盛大に咲き、はらはらと散っていく、花びらたち。ただ散って地面に積もるだけじゃないんだと、私には感じられました。

 

返歌

花びらが地に降り注ぐこの場所で花びらひとつ肩にとどまる

 

また会えた幼い頃に登ったね「お疲れ様」と木の肌に触れ

 

人里を遠く離れたこの場所で独りで咲いてそっと散ってる